今天上课提到了,回家查了查,除了↓这首,居然还有别的版本……小记一下
色は匂へど 散りぬるを
わがよ誰そ常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ
酔ひもせずその意味は、盛んに匂い立つ美しい花も、やがては散ってしまう、そのような栄華を誰が永遠のものとできようか、愛別離苦・・・・・有為の奥山を、踏み越えたいと願ってもそれは浅はかな夢、その夢に酔うことすらもできない、というようなことになろうか。諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽「涅槃経」のこの四句にあるいわゆる無常観をうたったものである。
[0回]
鳥啼くこゑす
夢覚ませ
見よ明け渡る
ひんがしを
空色映えて
沖つべに
帆船群れ居ぬ
靄の中
(坂本百次郎)
●明治三十八年「万朝報」懸賞募集第一席「国音の歌」
お江戸街唄
風そよろ
青柳煙り
ほんに澄む
三味の音締へ
つばくらも
恋ゆゑ濡れて
居るわいな
(西浦紫峰)
●昭和二十年代末「週間朝日」募集の優秀作。「新濡燕(しんぬれつばめ)」
名も不易
奥の細道
馬と絵師座寄せ
和す囲炉裏
旅に病んで
眠らぬを
あはれ何処へ
夢駈ける
(塚本春雄)
●昭和四十年代はじめ「週間読売」募集の優秀作。「芭蕉」。
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